こんにちは!マンサクです!
先日、SNSでこんな動画がシェアされてきました。
熊本市は2018年からiPadを3年間で2万3460台導入するプロジェクトを開始。この動画は、その授業でiPadが活用されている様子ということでした。
熊本市がそんなプロジェクトを開始したことは知ってました。しかし、iPadを導入しただけで、ICT教育が進むかなぁ?なんて懐疑的だったんです。。。そんな過去の自分を愚かしく思います(^_^;)
この動画を見て、『iPadでICT教育うんぬんより、生徒が主体的に楽しく学べる環境を作って、アクティブラーニングを実現している』というところが、本当の効果だと気づきました。
学校の先生も、こんな風に述べられていますが、
「大きく変わったのは、先生が一方的にしゃべる、一斉型の授業が、複数人で活動するグループ型になったということです。従来型だと、授業の軸になるのはどうしても、勉強ができる子どもたちになってしまう。でも今は、iPadがあることで、一人一人の学びが保証されるようになり、子ども主体の授業づくりが進むようになりました。子どもの活動時間も増え、先生たちも積極的に授業を進めています。」
まさに、アクティブラーニングですよね。
最近では、GIGAスクール構想というのもありますよね。正直、「生徒一人ひとりにパソコン1台を」というスローガンを見て、今さらどうなんだろう?と思ってます(懲りない私・・・笑) 単に授業が効率化できるとか、子供たちがICTに慣れるとか、そういうことで終わらずに、ぜひアクティブラーニング的な授業に役立ってほしいなぁと思います。
私が担当しているMG研修も、まさに”アクティブラーニングで経営を学ぶという研修”なので、ついついこの話題には敏感というか、熱くなってしまいます(^^)
アクティブラーニングの効果については、この「学修定着率」の図がよく使われます。
オハイオ州立大学教育学教授が、著書「Audio-Visual method in teaching【学習指導における聴視覚的方法】(1946)」で提唱した学習経験の分類図です。座学などの受け身の学習スタイルより、自ら能動的に学習するアクティブラーニングの効果の高さがひと目で分かりますよね。
(ちなみに、1946年というと、今から70年以上前です。日本は遅れすぎでは?と心配になりますよね・・・)
もう少し新しい根拠では、2013年にケント州立大学が過去の様々な学習方法をレビューした結果があります。これは、メンタリストDaiGoさんのブログで紹介されていました。
それによると、よく使われている学習方法10のうち、効果が高いものと低いものは、以下のようになったとわかったそうです。
効果が低い学習方法TOP3
1.ハイライト・アンダーライン
2.キーワードメネモニック
3.要約
効果が高い学習方法TOP3
1.模試
2.分散学習
3.インターリービング
特に群を抜いて模試と分散学習が効果的ということがわかったそうです。
分散学習とは?
勉強時間を分散する方法。例えば、勉強時間が1時間あったとしたら、同じ勉強をずっとするのではなく、20分で数学、20分で社会、20分で英語というように勉強時間を細切れにしてジャンルを織り交ぜて勉強する方法。
インターリービングとは?
分散学習をより細かくしたようなイメージで、ひとつの勉強の間に様々なパターンの学習を行う方法。例えば、1時間は英語の勉強をするとしたら、15分間リーディング、15分間ライティング、15分間リスニング、15分間スピーキングというように、同じジャンルの中で違う学習方法を織り交ぜる方法。
お約束的な結論で恐縮ですが、アクティブラーニングです!もっとも効果が高いと言う「模試」なんて、最たる例ですよね。受け身にならず、能動的に主体的に学習することは、やはり学習効果が高いということが、あらためて証明されたという感じです。
社内研修を行うとき、部下や後輩に教えるとき、様々な場面でアクティブラーニングの観点を意識するのは、ますます重要になってくるのでは?と思ってます。
簡単に映像コンテンツを作って配信できるようになって、従来型の講義型の学習スタイルはどんどん安価になり、本当に便利になりました。一方、後輩などを見ていると、学習する側の意識は”より受け身になりやすい”のかな、という気がします。
ちなみに、弊社で提供しているMG研修のモットーは、学習は楽しく、主体的に。40年前にそのコンセプトを作ったソニーさんに感服です。経営の模試みたいな研修です(^^)
弊社ではMG研修をPC、タブレットできるオンライン版を開発し、提供しています。
こちらであればお好きな日程でご予約が可能です。