岡山県倉敷市に構え、病院やデイサービス、歯科などを複数手掛ける共同組合です。
今回は歯科系の事務長を中心にMGオンラインを受講いただきました。
なぜMGオンラインを受講されたのか。担当の石井様にお話を伺いました。
社内の方から教えてもらいました。
本人は2,30年前に受講したそうなのですが、数字の部分を論理的に学べる研修として紹介してもらいました。
今回は、事務長、主任、副主任の一部が受講しました。
事務長になると、途端に経理、経営の話をしなくてはいけなくなるのですが、今まではそういった役割になった後に我流で現場で学びながら覚えていく部分が多かったんです。
ただ、これは良くないだろう、論理的に学べる研修もしていこうと探していた経緯があります。
今回は2か月ずつくらい空けて、複数回に分けて実施しましたが、成長していく実感があったのが良かったです。
皆さん普段の業務から損益計算書くらいは見ていたのですが、それを経営戦略に落としこむことはなかなかできていませんでした。
最初はルールを覚えることに必死でしたが、ルールを覚えたからといってゲームの経営は上手くいきませんでした。安売り合戦になって、みんなが赤字になってしまいました。(笑)
ただ、時間を空けて実施した最後の回では、それぞれ戦略をかなりしっかりと練って実現できるようになりました。結果的に1名を除いてみんなが黒字になりましたね。
戦略面では、それぞれの個性が出たのが面白かったです。
私自身はキャッシュを手元に残すことばかりに目がいっていたのですが、グループの中のひとりは大胆な借り入れと投資をしていました。
傍から見ると順調な会社がある時突然借入をしていたので理由を聞いたんですがその時には「内緒だよ」と教えてくれなくて。その後、大型の投資と市場の独占で一気に1位になっていました。
こういった戦略の差は非常に面白いなと思いましたね。
実は「人事屋が書いた経理の本」を最後の回の前にみんなが読むようにしたんです。
ゲームだけでは理解しきれなかった「理論」を学んだので、実践でも上手くいく方が多かったようです。
・以前、ブログでも紹介した本です!
「MG研修を学べる書籍!?人事屋が書いた経理の本」
https://mg-online.jp/blog/column/3236
おっしゃる通りで、医療業界は主に2つの点で一般の企業とは異なります。
ひとつは、診療報酬に左右されるということです。
例えば今だと、昔のように「虫歯になったら治療する」のではなく、「そもそも虫歯にならないように予防する」という国の方針があります。
それに対応するためには、歯科衛生士さんの力がすごく必要になってきますので、それに合わせて診療スタイルを変えていく。2年に1回の診療報酬の改定を見ながら何が最適なのか考えています。
ふたつ目が人件費の割合です。
どうしても有資格者の割合が高くなるので、固定費全体のうち人件費が占める割合が多くなります。
そのため、いかに最適な人材配置をし、それに適した収益はどれくらいなのかを考えることが非常に重要です。
損益決算書などを「見る」だけではなく、それをもとに「戦略を考える」という点が一番大きいです。
どうしても今までだと、特に事務長以外は見るだけで終わっていたところも、その数字を分析して戦略を考えることができのは非常に面白いと思います。
今後は、読書や研修など学びを深堀できるものがあればどんどんやっていきたいと思いますし、MG研修もぜひボード版もチャレンジしてみたいと思っています。
一般企業とは異なる、特殊な医療業界であっても必須スキルである「経営、会計」
より多くの方へ価値を届けるためのきっかけになれば嬉しいです!
会社名 | 倉敷医療生活協同組合 |
理事長 | 吉井 健司 |
従業員数 | 1300名 |
事業内容 | 各種医療サービス |